2018-08-05
今日は「入れ歯の寿命はどのくらい?」 について私なりの考え方もお伝えします。
これはどの方にも言えることですが、保険の入れ歯を作ったからといって、「ああ、これで私の入れ歯は一生使える」とはいきません。
また、自費入れ歯の場合は『自費だから一生もんになりますでしょ?』とお話になります。
大多数の患者さんはそのように思われます。
実際は『残念ですが一生もつかはわかりません。』
理由は’現在の口の中のことは、今、現在のこと” になるのです。
ですので、口の中が変化した場合は当然その入れ歯も口の中に合わせて修理する必要があります。
可能性として、部分入れ歯より総入れ歯に作り替えも考えられます。
質問していいですか?
『人の命は永久ですか?』
それはない。当然、そうなります。
普通は、すべての人が、普通に年を取ります。
これは入れ歯にとっても同じことなのです。
入れ歯は『モノ』ですから、寿命はあると思います。
全てのものでもそうありますよね。
新しいの家、新しい車もメンテナンスして修理して
その後、古くなれば、家を建て直したり、車も買い替えて乗り替えたりします。
自費入れ歯は、長い間、同じ状態でいられるように
高品質な材料、確実な設計・患者様の不安要因の修正、今後の治療予測を検討する、入れ歯のメンテなど
ベストは尽くしますが、大事なことは、そこが重要ポイントではございません。
現在の問題点を改善していき、一人一人の患者様の
要望に答えられるようにメンタルの部分も解決していきます。
当然、長い間、ご使用できる入れ歯をご提供するのも大事ですが、
入れ歯を含めて、幸福になるようなモノとして
全精力を掛けて、製作している。
そこが、私たち専門医のゴールなのだと思います。
ずっと苦労して、辛い時期を過ごした患者様が幸福になりますと、家族も一緒に幸福になりますよね。
『入れ歯が入ると幸福になれるでしょうか?』
と、患者様から、質問いただきましたら、とびきりの笑顔で私たちは「もちろん」と回答します。