抜歯前の歯がある状態で入れ歯の型取りをして、歯抜けで過ごさなければならない期間を無くすために作製する、見た目を最優先に考えた入れ歯を「即時義歯（即日（当日）１day入れ歯）」といいます。

抜歯前の歯茎と、抜歯直後の歯茎、抜歯の傷が完治した後の歯茎は、形が全く違います。
通常の入れ歯作成は、虫歯の治療や抜歯をしてから始まるのですが、そうすると患者様は「虫歯の治療中に、グラグラしている別の歯が抜けそうで怖い」と不安に感じることもあると思います。
即時義歯の場合の出来上がるまでの流れは、まず歯を抜く前に型取りしてお口の状態を石膏模型に起こします。
その石膏模型の抜歯予定部分を削り取り、抜歯後のイメージを想定した模型にしてからその模型に合わせて入れ歯を作ります。
入れ歯を作る技工士が抜歯後の歯肉の形を想像で補うしかないため、即日入れ歯の製作にはとても高度なテクニックが必要なのです。

グラグラ・ボロボロの歯ばかりで抜歯をするしかなくなっても、抜歯したその日に装着できることが即日入れ歯のメリットです。歯がない見た目を気にする必要がないので、精密入れ歯の完成まで安心して他の歯の治療を受けることができます。

抜歯した部分と入れ歯が擦れて、傷になり、痛むことがあります。
そしてやはり抜歯部分を想定して作りますので、ピタッと合うということは難しいこともあります。
抜歯した歯肉が治癒していく中で、入れ歯と歯茎の間にスペースができるため、間違いなくフィットしなくなります。これは歯を抜いた後の歯肉が治癒工程で引き締まってくるので仕方がないものなのです。
しかし、歯を抜いた部位がしっかり治り、歯茎の形態がよくなってから再度型取りを行い、精密入れ歯の作成を行いますので、最終的な精密入れ歯はしっかりフィットしたものができ上がります。

また、即日入れ歯の即日とは「抜歯の当日」を指しますので、突然初診で来院されて「今日入れ歯を作ってください」というご希望に応えられるわけではありませんので、ご了承ください。

歯を抜いてから数ヶ月間もの間、歯がない状態でいると、遊びにもお仕事にも行けなくなり生活が止まってしまいます。そうならないために、博多プライベート歯科では、歯を抜いてすぐに入れる即日（１day）入れ歯をご提供しておりますので、安心して治療をお任せください。
即時義歯のような仮の入れ歯を入れておくと、見た目や噛み合わせ、お顔の表情に合わせた形態など、最終的にはこのような入れ歯にしたいとイメージが湧き、患者様のご要望に近づけつつ最終入れ歯の品質を高めることが可能になります。

患者様の中には、前向きに即日入れ歯を入れて治療を受けたいとお話しくださる方もいらっしゃいます。
上記の入れ歯治療を体験されている患者様方も、この先の未来の美しく笑っているご自身を想像して、頑張ってくださっていました。