高齢化社会とインプラント治療の今後

介護とインプラント治療の今後

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高齢化が進むにつれまして、インプラント治療は、治療方法の進歩、技術や製品の進歩により益々、需要が多くなって参りました。インプラント治療も年月と共に、治療をされた方が、たくさんいらっしゃるようになりました。

このように高度成長期を支えてこられた方々が、70歳以上になる年齢となりまして、毎日の生活の中の楽しみと言えば、「食べることです」と言われる方も多いことでしょう。

つまり、インプラントにより、硬い物でも食事ができることが可能になり、健康年齢もドンドン若返ってきております。

ある患者様のエピソードをお話しします。

A歯科医院にてインプラント治療をおこないまました。その後のメンテナンスにも関心があられ、現在では「3ヶ月ごとにお口の中のメンテナンスに福岡天神まで来るのが楽しみなんです!」とおっしゃていただくまでモチベーションを持っていた患者様がいました。

その3ヶ月後になり、その患者様が予約当日にご来院いただいけなかったのです。

過去に、そういう事が一度もありませんでしたから、どうしたのだろう?と気にしていました。

その後も、心配していた矢先に、奥様より「主人が心筋梗塞で入院しました。」と申し訳なさげにお電話をかけてきました。

数ヶ月後、A歯科医院まで奥様が車椅子の状態のご主人と共に来院されたそうです。

奥様によると、「定年してから、A歯科医院でインプラント治療してから、食べることをとても楽しみにしていて、ご主人様とたくさん旅行に行き、美味しい物を食べたりしたんですよ!」とすごく楽しそうにお話をしたそうです。

「せっかくインプラントをしてもらたのに申し訳ありませんが、歯磨きができないのとお口のお掃除がしにくいのですがどうしたらいいですか?インプラントを抜いてしまった方がいいのでしょうか?」と相談したそうです。

ご主人様は、症状が思ったより軽症でリハビリにより、素晴らしく回復の兆しがあるということですが、毎日のブラッシングには影響があり、インプラントが入った状態で、口の中を清潔にできないと思い、博多プライベート歯科まで来院されました。

そこで当院では、提携しているインプラント専門歯科医院で被せ物と被せ物の土台になる箇所を取り外し、骨に埋入されたままのインプラントには蓋をして、ご主人様の精密入れ歯を作らせてもらいました。

今回のケースでの、インプラントの取り外しが可能だったのは、提携先のインプラント専門医の技術とA歯科医院で採用されていたのは、2ピースタイプのインプラントだったからです。今回はたまたまインプラントを抜かずにすみました。

一般的なケースだと、土台を削るのはとても大変で、患者様の負担も大きいのです。

まして、骨よりインプラントを外す(抜きます)となりますと、もっと大変なことです。

老後を優雅な生活を送る際で、歯が無くなった患者様の歯科治療の一つとしてインプラントが考えられる訳ですが、実際、インプラント治療を行ったり歯科医院が、ちゃんと患者様の老後の人生、日々の生活まで考えながらインプラント治療を行っているのかどうなのか?など、甚だ、疑問に思うことも、時折あります。

こういう部分は、すぐに表面化しない部分でありますから、患者様自身もインプラント治療をするときには、全く考えていないのではないでしょうか?

インプラント治療をするときは当然ですが、お体は「健康体」でありますから、あまり、先々のことを考えてないのは、当たり前です。

介護を必要になる場合や寝たきり状態になると、インプラントがお口の中に存在する場合に健康時と同様なメンテナンスは難しくなるのです。

流動食になってしまうと、ほとんど噛まなくなってしまいます。つまり、噛む機能が無くなったことと同様になります。

要介護と認定受けた方は、自分自身でしていた歯磨きを介護職員や家族が口腔ケアをすることになると考えますが、きちんと清掃が行き届かずに、インプラントや残存歯がますます悪化していきます。

この口腔ケアに支障となるのがインプラントとなる場合があるのです。

高齢化社会のインプラント治療で大事な事

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入れ歯や虫歯などすべての歯科治療を行うことができて、はじめてインプラント治療をするという選択肢にならないといけません。

博多プライベート歯科は、患者様の生活スタイルに合わせて歯科治療を考えていきます。

例えば、歯科医院のHPでの「インプラント埋入本数の数字」のみで判断しないということです。

別に「一流インプラントメーカー」を使用したとしたとしても、患者様の生活スタイルにあう歯科治療でないと、意味がございませんし、現実的にDr.の技術力や方向性により結果は影響します。

今すぐ噛めるといって、食いつくと失敗するのはこのような訳もあるのです。

つまり、将来を考えたら、その歯科医院自体がインプラント治療をきちんと続けているのか?ということになります。

インプラントを外して入れ歯をつくる場合には、インプラントの被せ物の土台を骨に埋入しているインプラント本体から外さないとダメです。

もうインプラントは使用しないから壊してしまえばよいという考えもございますが、治療や処置の時間がかかり、お体の負担になるだけです。

インプラントは骨と結合している一体化構造ですから、壊したり削ったりするのも難しいです。

ですから、色々なインプラントメーカーに詳しくなければ、要介護の患者様に、いらない時間を掛けて負担がかかることになりかねません。

もし、インプラントのアクシデントがあった場合、当院では、インプラント体を骨より除去できる専用機器も兼ね備えたインプラント専門歯科をご紹介します。

こちらの機器を使うと、顎骨から安心安全にインプラントを除去することができます。その後、精密入れ歯の制作に入ることができます。

今からの時代において、患者様の老後や生活スタイルを考えてから、インプラント治療を考えなければなりません。

上記に述べたように、今からのインプラント治療は、老後になった時に、入れ歯になることも想定しながら、インプラント治療を検討して欲しいと思います。

そのことをしっかり理解してもらい患者様にはインプラント治療を行う歯科医院を見つけてほしいと考えます。

歯科治療に手を抜いてよい部分はありません!!関わる全ての部分に丁寧に歯科治療を行う。

当たり前の部分でも、歯科治療を正確に、慎重に粛々とやり遂げる。

これが博多プライベート歯科の歯科治療の標準的な方針です。

入れ歯を製作を希望する方、インプラントを除去しなければならないなど、どんな事でもお悩みの方は、博多プライベート歯科までお気軽にご相談ください。

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