2015-08-22
私は過去インプラント治療を積極的にしていましたが、なぜ入れ歯治療に専念しようと考えた一つの理由として、
「万が一、自分に何かあった時」
という不安がありました。
入れ歯であれば、転院することは容易です。入れ歯は外せますから。
作り直しも自由に行えます。
それに引き換え、インプラントはそうはいきません。
他のクリニックで行ったインプラント治療の続きを無条件で引き受けてもらえるクリニックは少ないでしょう。
ですから、自分に何かあったと考えると簡単にはインプラント治療に手を出すことができませんでした。
人は生きているうちに状況は変わってきます。大きい病気をする可能性もあります。それはやむを得ません。
もちろん、患者様本人もです。
口の中のお手入れができなくなるかもしれません。
そんな時でも、入れ歯は外してしまえば害を与え続けることは回避できます。
では、インプラントは?
インプラントの上の部分を外すにはメーカー毎の専用器具が必要になってきます。
数え切れないほどあるインプラントメーカーの器具を多数揃えることは不可能に近いので、訪問診療でインプラントを外すことはまずしないでしょう。
ましてや、インプラントそのものを完全に取り除くことは、患者様本人やクリニックの双方に多大なリスクが伴います。
介護の現場で起こっている現実を良く考える必要がありそうですね。
インプラントには入れ歯ではかなわないメリットがたくさんあります。
そしてその逆もあるのです。
インプラントにしようか、それとも入れ歯にしようか
迷われている方は決断する前にご相談を