入れ歯の審美性を高めるための当院のこだわり

総入れ歯の前歯はとても自由度が高く、見た目のご希望を反映しやすい

自費診療だからこそ見た目にもこだわりたい

自費診療だからこそ見た目にもこだわりたい

噛み合わせに使える歯が1本も残っていない状態になってから入れる入れ歯を「総入れ歯」と言います。総入れ歯の安定性は、人工歯を並べるポジションや、噛み合わせの位置によって決まります。

咬み合わせを考える中でも、総入れ歯の前歯の見た目は、ある程度自由度が高いので、患者様のご希望のイメージに近づけることが可能です。

例えば、前歯があったときの自分の歯と同じように並べて欲しいというご希望でも、タレントや歌手の歯並びと同じようにしてほしいというご希望でも、ある程度叶えることが可能です。

自費診療で作る入れ歯は、しっかり噛めることは当たり前です。機能性に見た目の美しさも備わってこそ、自費で治療費を負担する意味があると考えます。

したがって当院では、できる限り患者様のご希望のイメージに近づけるように調整して、入れ歯作成にあたっています。

ブリッジやインプラントとの見た目の比較

ブリッジやインプラントとの見た目の比較

ブリッジやインプラントは、残っている歯のポジションや歯茎の形態によって形を決めます。

したがって、ブリッジやインプラントでは大幅に元の歯並びから変えたり、歯茎の形態を変えたりするのは難しいのです。

インプラントを併用した着脱式の入れ歯は、ブリッジやブリッジタイプのインプラントよりは見た目の自由度が高いのですが、インプラントの上に人工歯を配列するので、総入れ歯と比べると、自由度が低くなり、完全にご希望どおりの見た目にするというのは厳しい場合があります。

反して、総入れ歯は前歯のポジションや歯茎の形態に関係なく、見た目をある程度自由に製作できます。

人工歯の部分だけでなく人工歯茎の部分も、患者様のイメージする形態に最大限に近づけることができます。

総入れ歯の前歯に対して、見た目のために可能なこと

完成直前の仮合わせの段階で、患者様ご本人にも鏡で見ていただきながら、患者様のお顔立ちやお口元に合う人工歯の形や大きさ、色などを決めていただけます。歯の角度や歯並び、歯茎の形態の見た目の確認をしていきます。

修正をご希望の場合は、何度でも対応いたします。必ず患者様ご本人に見た目の確認をしていただいて、納得いただいた上で完成品の総入れ歯の作成に取り掛かっています。

①人工歯の大きさ、形態

①人工歯の大きさ、形態

歯の形態により、お顔の雰囲気が大きく変化します。総入れ歯の前歯は、患者様のなりたいお顔のイメージに合わせた形に作り上げることが可能です。

例えば、角張った歯の形態にすると、男性的で強いイメージを出すことができますし、丸い歯の形態にすると、女性的な優しいイメージになります。

他にも、歯が大きいと元気で活動的な雰囲気になり、歯が小さいと繊細な雰囲気になります。お好きなイメージに近づけられるように、完成まで何度でも調整いたします。

②人工歯や人工歯茎の色合い

②人工歯や人工歯茎の色合い

人工歯の色は、明暗・色彩のちがいで、たくさんの種類があります。真っ白なものから、自然で黄色っぽいものまで、たくさんの種類の色の中からお選びいただくことができます。

また、歯茎の色も、赤みが強かったり、青みピンクのような色だったり、患者様によって自然に見える色が異なるため、患者様の肌の色に合わせて馴染みやすい色を選択します。

歯も歯茎も、患者様のご要望に合わせながら、色のバランスをとっていきます。

③人工歯の歯並び

③人工歯の歯並び

歯並びは本当に大事で、同じ人工歯を使っても、並べ方次第でお顔の印象が違ってきます。

歯を真っ直ぐ並べると、きれいに並んで見えるのですが、立体感が乏しく、何か間が抜けた獅子舞のような歯に見えることもあります。ある程度歯並びにボリュームをつけるように並べた方が、ナチュラルに見えたりします。また、歯の角度を付けることにより、お顔の表情に違いを感じます。

自分の歯があった時に、元の歯並びが出っ歯や受け口だったというケースでも、総入れ歯にするとある程度修正が可能です。

上下の顎骨のポジションは変わりませんので、改善には限界がありますが、以前の歯並びよりよくなったとご満足いただいています。

当院では、最終的な完成品の入れ歯を作るまで使っていただく治療用入れ歯の調整時でも、患者様に歯並びを確認してもらいながら、問題があれば調整していき、最終入れ歯に向けて歯科技工士が内容を把握しておきます。

④自然な歯の見え方について

④自然な歯の見え方について

笑うときに口唇から前歯がどんな風に見えるかは、審美的観点からとても重要です。

笑ったときに歯が見えにくいと、おとなしい雰囲気になります。しかしやりすぎてあまりにも歯が見えないようにしすぎてしまうと、老人の顔のようになってしまいます。

逆に歯を見えやすくすると、明るく活動的なイメージになりやすいです。しかしこちらも度が過ぎると、下品な印象のお顔立ちになってしまいます。

すべてにおいて見た目もバランスが大事なのです。

患者様の好みをしっかりと伺い、確認しながら進めてまいります。

⑤歯茎の見え方

⑤歯茎の見え方

大口で思い切り笑ったときにはほぼ前歯しか見えないのが通常ですが、歯茎までしっかりと広く見えてしまうことを歯科の分野では「ガミースマイル」と呼びます。ガミースマイルは、あまり審美的にはよろしくないものとして考えられています。

入れ歯では、口唇の形態によって限界はありますが、歯と歯茎の距離を考えて調整したり、上下の歯のポジションを調整したりしながら、上下の顎骨のバランスを取ることで、ガミースマイルを改善させていくことも可能です。

今までガミースマイルでお悩みだったという方の入れ歯を作る際は、できる限り歯茎が見えにくく、お口元がキレイに見えるように調整してまいります。

⑥前後の歯の出具合やお口元の張り

⑥前後の歯の出具合やお口元の張り

口腔内には歯と歯茎が存在します。口唇は歯と歯茎の上に存在し、その形態により口唇の張り具合は大きく影響を受けます。入れ歯も歯や歯茎の前後的なポジションにより、鼻の下から口唇の張りの状態が変わってきます。

口唇の張りがあると口紅の乗りがよく、若々しい印象になると言われています。顔を横から見て、鼻と顎先とを結んだ直線のライン(別名エステティックライン)よりも、口唇が引っ込んでいる状態が、美しく見えると言われています。

口元の張りが強いとほうれい線が多くなり、口周りのしわは無くなっていきますが、歯並び的には、出っ歯になりがちです。張りが少ないとお口の周りが緩み、皮膚がたるんで、しわが増えます。したがって入れ歯の歯並びは、お顔のバランスを考えながら作るのが重要です。

歯茎までキレイにできるのが強みです

従来の入れ歯の人工歯茎部分(床-しょう)は、全体的に均一なピンク色です。のっぺりとした単色は人工物であることがわかりやすいのです。思いっきり笑った時にそういった床が見えてしまうと、入れ歯だとすぐにバレてしまいます。「入れ歯だとバレたくないので、大口で思いっきり笑うことができない」という問題がありました。

人工歯茎部分(床-しょう)のエステティック加工

人工歯茎部分(床-しょう)のエステティック加工

そこで当院では、ご希望の患者様にはオプションとして人工歯茎部分(床-しょう)のエステティック加工をご提供しています。

この加工では、入れ歯の床が本当の歯茎に見えるように、入れ歯を塗装します。歯茎の盛り上がり方や凹み方、色彩の絶妙なグラデーションや血管部分などを絵画のように塗装で表現し、本物の歯茎を詳細に再現します。

床のエステティック加工は技工士のテクニック(職人技)が必要

床のエステティック加工は技工士のテクニック(職人技)が必要

歯茎のエステティック加工は、入れ歯専門の技工士が手作業で歯茎に色付けして再現していきます。入れ歯の床に本物の凹凸をつけると、清掃が困難になり、食物の着色物質が凹み部分に付着して変色の原因となります。

したがって、歯茎の表面は平面的なツルツルの状態で清掃しやすいようにしておき、技工士のテクニックで立体的に見える表面加工を施しています。

したがって、歯茎の表面は平面的なツルツルの状態で清掃しやすいようにしておき、技工士のテクニックで立体的に見える表面加工を施しています。

歯茎のエステティック加工に用いる素材は、ハイブリッドセラミック(プラスチックとセラミックを混在させた素材)を使用することもあります。

ハイブリッドセラミックは主に歯の被せ物に使われる素材で、プラスチックよりも強度があり傷が付きにくくなります。食べ物の色素も沈着しにくいので、入れ歯の変色を防ぐことができ、長い期間、審美性に優れたキレイな色のまま保つことができます。

このような加工を行う技工士には、当然、手先の器用さや、アーティスト的なセンスも必須です。ハイレベルな職人技術によって作られる精密入れ歯は、たくさんの患者様にご満足いただいております。

見た目にこだわった美しい入れ歯を作りたいという方や、少しでも気になっているという方はお気軽にご相談ください。

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