噛むことと認知症との関連性

噛むことと認知症との関連性

2016-02-15

いつもお話していることの重複になりますが、「噛むことは健康への入り口」です。

歯ごたえのある物も、硬い物も繊維性の物も、健康な歯だったら何でも噛むことができます。

 

歯を失ったときに、歯の代わりになるものが補えていない。

入れ歯が合わないのに、そのままにしている。

など悪い状態のままにしていると、今後どうなってしまうのかお話します。

 

歯のある人は、しっかり噛むことで、歯と骨との間の組織の歯根膜が感知し、脳に刺激を与えます。

歯を失うと、この歯根膜がなくなってしまうために脳に刺激が伝わりません。

しかし歯に代わるもの、入れ歯やインプラントで欠損を補い、しっかり噛めるようになると、

歯があった頃のように、また脳が刺激され、活性化します。

 

入れ歯やインプラントをただ入れれば良いわけではなく、

左右バランスよく、トラブルなく噛めるということが重要です。

 

合わない入れ歯はしっかり噛めません。

痛くて噛み切れない、力を出せないようでは、全く意味ありません。

 

また、メンテナンスを怠ったインプラントは、虫歯にはなることはありませんが、歯周病になります。

歯周病は、歯がグラグラして、やがて骨から抜けてしまう怖い病気です。

インプラントも骨に埋まっているので、しっかりメンテナンスしないと同じように抜ける可能性があります。

 

歯を失い、歯の周辺の神経も失い、脳が刺激されなくなる。

脳が刺激されないと、脳の病気、認知症の心配がでてきます。

 

噛むことと認知症の関連性について、最近ではテレビや本でよく取り上げられています。

「噛むことで脳の海馬(記憶を司る部分)が刺激される」と研究から解明されつつあります。

海馬は記憶や情緒と深い関係を持ち、海馬性健忘は活性の低下により起こる記憶の低下とされています。

 

最近物忘れがひどくなったと感じたときは、お口の健康を意識してみてください。

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